今回の記事は、東温市南方のお客様から「古井戸が出てきたので再利用できるか調べて欲しい」とご依頼いただいた時の内容です。
視察時の状況がコチラ。

石積みの掘井戸です。井戸蓋がなく陸上井戸ガワもないため、転落事故が起こらないようロープで囲ってありました。
孔内状況はコチラ。

特別深いわけではありませんが、石積みということと、井戸径が小さいため、深く見えます。
井戸の状態が分かりませんので、まずは水量調査を兼ねた簡易洗浄を行い、安全に使えるかの水質検査を行う内容でお見積り。
外構工事業者さんが陸上用井戸ガワを設置し、工事のご依頼もいただきました。
転落防止用にフェンスを挟んでいるということで、作業するために必要最小限で切断開口しました。

水中ポンプを挿入し、孔底を浚渫します。

水を汲んで、初めて孔内・孔低状況が確認できます。徐々に全貌が明らかに。

孔底にはブロックや土砂などが落下しているようでした。

石積みということで危険が伴いますので、落下物の回収は今回は断念。
水量は十分出ていることから、連続揚水を行い水を呼び込んでいきます。同時に孔壁などを塩素消毒し、水質検査へと提出しました。


水質検査の結果、「大腸菌」が検出されてしまいました。消毒を行ったとはいえ、まだ汚染元が残っている可能性もありますが、それ以外にも流入してくる水自体に存在している可能性もあります。
今後も定期的に水質検査を行って様子を見てみることを助言させていただき、今回は作業終了となりました。
古井戸が出てきて困っている方がいらっしゃったら、お気軽にお問い合わせくださいませ(^O^)