井戸とは切っても切れない縁 給水設備

給水ポンプの基本知識

給水ポンプとは、井戸から水を汲み上げるための設備を言います。井戸用ポンプには、手押しポンプ(通称:ガチャポン)と自動給水ポンプに分けられます。手動ポンプは電気を使わずに人がピストンを動かし給水し、自動給水ポンプは、電気を利用し流量センサー、圧力スイッチなどにより蛇口を回せば自動で給水してくれます。どちらかと言うと断然「自動給水ポンプ」が普及しています。
また、井戸の種類や深さ、使用水量によっても様々なポンプが用意されています。

ポンプの選別、寿命、メンテナンスについて

給水ポンプを取り付けるには、井戸自体の湧水量と給水ポンプの吐出量とを同量に近づけることが重要となります。掘井戸タイプやボーリング井戸タイプでは、井戸内部が真空にならないので、給水量が増えすぎると内部の水が減少しエアーが入り、安定した水の供給が出来なくなる場合があるので水量調査を行うことも必要です。
また、ポンプは消耗品ですが、定期的なメンテナンス(掃除など)をすることにより、ポンプ自体の寿命を延ばすことができます。

  • 砂を吸わせないよう「砂取装置」を設置する
  • 直射日光や雨水を当てないように「屋根」を作る
  • クモの巣やナメクジなどの害虫対策

ボーリング井戸の水中ポンプを取り換える場合は、同時に井戸洗浄されると、より効果的です。

給水ポンプ故障の代表的な症例

ポンプの故障には次のような場合があります。

  • 蛇口を回してもポンプが作動又は停止しない
  • 蛇口を回しても、すぐに水が出てこない
  • 水の量が減った
  • 砂が出てきた

これらは、必ずしも「ポンプの故障」とは限りません。井戸が原因の場合や、配管の亀裂などによる漏水、水質による配管内の詰まりなど、様々な要因があります。

漏水などによるポンプの誤作動を確認するために、ポンプ吐き出し側には「ストップバルブ」を設けておくと非常に便利です。

古い井戸ポンプの交換

費用、工期について

ポンプの種類や配管の長さ、故障の程度により単価は変動します。現場にて視察、確認後にお見積りとなります。
工期は複雑な場合を除き1日以内で終わります。