ボーリング井戸(浅井戸・深井戸)とはどんな井戸か?

ボーリング井戸の特徴

ボーリング井戸とは、掘削機(ボーリングマシン)を使って地中に穴を掘り、ケーシング管を挿入します。
ケーシング管にはストレーナ(水を呼び込むための穴)加工されており、内部に水が溜まるようになっています。
一般には「深井戸」などと呼ばれていますが、深さが20m未満を「浅井戸」、20m以上だと「深井戸」と区別されることもあります(。誰がそのように決めたのかは定かではありませんので、当社では総称して「ボーリング井戸」と呼んでおります。)

この井戸は掘削機を用いますので、深い層の水脈まで掘り進むことが可能です。井戸の深さは場所により異なりますが、一般的に20m~60m位と言われています。深い所では100m~600mある井戸も存在します。
井戸のサイズは、ケーシング管の大きさを表します。一般的にφ100mm~150mmが多いです。

硬質岩をも砕く様々な技術

ボーリング掘削には、「ロータリー工法」「エアハンマー工法」が代表的な掘削工法です。
ロータリー工法は、ビットとよばれるドリルを回転させ粉砕した石などを泥により循環し掘り進みます。
一方、エアハンマー工法は、エアハンマーと呼ばれるドリル部を回転させながら空気の圧力でハンマーを打ちだし、硬質地層でも掘り進みます。

先端部分以外を除いて、使用する機材にほとんど違いはありませんが、施工期間に大きな差があります。やはり、エアハンマー工法は最新技術なので機材据付・撤去期間を除くと、2日~4日で掘削完成できます。

エアハンマー工法の最大の利点は、掘削中にリアルタイムで水量を確認することが可能です。帯水層に到達すると地下水が噴出します。これにより目的の水量・水質まで近づけて掘削することが可能になります。またコンダクター管(外管)を一緒に連れ込み掘削できます。コンダクター管設置後、内部に塩ビのケーシング管を挿入します。塩ビケーシング管には良質の帯水層にのみストレーナ加工を施しますので、良質の水を採取できる可能性が飛躍的にアップします。最終的にはコンダクター管を回収し、塩ビケーシング管のみとなります。
ボーリング掘削工法の種類

ボーリング井戸の主な用途

スポーツジム、学校、ビニールハウス、畑、事務所、ショッピングモールなど水を大量に使用する場所に設置されます。また、深層水が飲みたいとおっしゃる個人住宅でもボーリング井戸は設置されています。

費用、工期、施工条件など

掘削工法や施工場所の作業効率性、地層状況、現場距離、掘削口径(井戸口径)など様々な条件で、単価は変動します。
正確な単価は現場視察後のお見積りとなります。
工期も、上記の条件によって左右しますが、ロータリー工法なら5日~20日、エアーハンマー工法なら2日~7日が平均的な日数です。
施工条件は、上空に障害物がなく、比較的広いスペースさえあれば掘削可能です。