水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

以前、お世話になったお客様から「水の出が弱くなってきた」ということでご相談がありました。
症状から推測すると、どうも井戸の水を汲み切ってしまっている可能性が高いです。
・・・っが、問題が一つ。
井戸がどこにあるのか誰にも分からないということです。
弊社で掘った井戸ではありません。おうちの方も昔の記憶しか残っておらず、「この通路のどこかだった」ということです。
その通路がコチラです。

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

この時点では、まったくわかりません。。・・・っが、落ち葉などがなくなり、雨が降った後、僅かに円形に残る跡が。
多分、この辺だということで目星はついたのですが、弊社の都合が合わず別業者さんに一部のハツリをお願いしてもらうこととしました。
その後、「井戸が見つかった」という連絡を受け、視察・調査へ!

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

中央に白くなっている箇所が確認穴です。

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

間違いありませんね。井戸です。
内部を確認してみます。

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

横から塩ビ管が差さって水が出ている様子ですが、その水はポタポタという感じ。
パイプから黒いナニかが出てきているのがわかります。木の根でしょうか?
お施主様には、「出来ることとしては井戸を開口してパイプから出ている木の根を除去してみることしかできない」ことを告げると「お願いします」とご依頼いただきましたので準備へ!

削岩機を使って舗装面を剥がしていきます。すると全容が明らかに!

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

「井戸」というよりは「貯水槽」ですね。底には水が抜けないようセメントで固められていました。
地面に浸透した雨水を貯めるような仕組みになっていたのでしょう。
呼び込むためのパイプにも木の根が蓋をしている状態でした。
ノコを使ってパイプ奥から引き出してみたのですが、流れ入ってくる水量に変化はありませんでした。
地中に入っているパイプの先端が詰まっているか埋まっているか・・・

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

この結果をお施主様にもお伝えし、今後点検ができるようマンホール付の蓋を設置しておきました。

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

パイプに詰まっていた根っこがコチラ。

水量が減った掘井戸の全容解明(松山市道後姫塚)

地面の中なので詳細は分かりませんが、水が入りにくい構造になってしまっているのでしょう。
今回は期待した結果とはなりませんでした。

相手が自然ですので、必ずしも望んだ結果が返ってくるわけではありませんが、井戸のことでお困りの方はお気軽にお問い合わせくださいませ!(^^)!