既存の掘井戸が浅いため、水位が下がった時は水が汲めなくなってしまうということで、井戸の中堀り工事を施工させていただきました。
施工前の視察時の様子です。

道路と敷地の境界近くに井戸がありました。

井戸蓋は2枚蓋となっています。

孔内の状況です。計測したところ、水深約10cm・・・
これでは水を汲み切ってしまいますね(;^ω^)
地層によっては中掘りできない場合もありますから、事前に孔底の地層をチェック。
中掘り出来そうな土質であったためお見積りし、工事のご依頼をいただきました。

上空に電線があることや敷地の隅ということで施工が難しい条件でしたが、比較的井戸が浅いということだったので、三又櫓を使うことにしました。
既存井戸サイズが2尺2寸。その内部にワンサイズ小さい規格の1尺8寸井戸ガワを設置していきます。

既存ガワの内径と内部に入れるガワの外径に若干の隙間しかないため、既存の吸水管を一時的に撤去します。

撤去した吸水管は鉄管でした。底にはストレーナはなく、そのまま全てを吸い込んでしまう状況となってました・・・(;’∀’)

吸水管の内部です。錆で真っ赤になってますね。
これは新しく取替させていただきます。
既存井戸ガワがズレないように連結するのも必須です。
これをしないと井戸ガワに隙間ができて濁れ水や砂が入るようになり使えなくなる危険もあります。

左右に見えている金具が既存井戸ガワを連結する道具になります。
底から上までの井戸ガワ同士を繋ぎ止めています。
ワイヤロープで1尺8寸の井戸ガワを挿入していきます。
あとは井戸の底の土砂を排出していきます。これは弊社オリジナルの工法(?)で浚渫していきます。
予定深度まで沈めることが出来たら、次は挿入した井戸ガワを水平に直していきます。

何度も調整を重ねて、ようやく安定しました。
既存井戸ガワと、挿入した井戸ガワの隙間には砂利を充填しておきます。
新しく吸水管を取付。錆びることがないVP管を使い、先端にはストレーナを設置し釣り針状としました。

水がキレイになるまで揚水を続けます。

常時、この水量が沸き続けていました(^^♪
水量が多い地域なのですが、その地下水位まで到達していなかったということでしょうか?!
一先ず、これで安心して使い続けることができるようになりました(#^^#)
ご依頼、ありがとうございました!
井戸でお困りの方は、お気軽にお問い合わせくださいませ~♪