以前、業務用として2018年9月に打抜き井戸を施工させていただいた現場なのですが、2019年8月頃から「井戸水の水質が変化してしまった」と連絡がありました。
実は、この現場以外にも同じタイミングで水質が変化してしまった現場があります。
以前の水質はどちらも良質な地下水で、もう一つ現場の井戸は施工後7年が経ち、2ヵ月に1度は水質検査を実施してまして、今まで一度も水質が変化したことはありませんでした。
直線距離で8.6kmほど離れた場所の井戸が同時期に水質が変化してしまったのです。
考えられるのは、恐らく2019年5月頃に松山市の地下水位が低下してしまったということが、原因の1つではないかと考えます。
そして今回、水質が悪化してしまったということで、深さを変えて再度打抜き井戸を新設することになりました。

既に受水槽や送水ポンプが設置されているので、なるべく配管が短くなるよう、既存井戸のすぐ近くに打ち直すことに。
小規模面積内であれば、距離よりも深さで水質が変わることが多いです。

工事車両が横付けできると、とても作業効率が高く、単価も安く上がります。

右奥にある桝内に既存の打抜き井戸があります。1mほど離れた場所ですね。

深度を変えても、無事に地下水を発見!

エアーリフト洗浄を続けていきます!

エンジンポンプで連続揚水を続け、濁りを除去していくと、このような透明な水になります。ただ、どんな成分が含まれているかは水質検査に出すまで分かりません。
担当業者さんが水質検査に提出した結果・・・
やはり水質は良くなかったそうです。
その後、水質改善装置を設置するかを検討し、まずはメーカーさんによる機器の選定・判断を行うということで、再度水質検査に。
弊社にて仮設ポンプの設置を行いました。

結果はというと・・・
なんと水質が元に戻っていたということでした!
1回目に検査して不適合。2回目の検査で適合。。1回目と2回目の間隔は1ヵ月ほどありましたから、その間に何かしら影響があったのだと思います。
っで、やはりもう1つの(8.6km離れた)現場でも、水質の悪化が見られた後の4カ月(水位回復)後に、再び水質が元に戻っていました!
これは地下水位低下と水質の変化が現れたのではと感じています。
滅多に起こることではない症状かもしれませんが、近い将来、少雨による地下水変動が多くなれば、こういうことも多くなってくるのかな?と心配しています。
今後も安定した地下水供給ができるよう、自然を大切にしてきましょうね!