宇和島市での井戸再生工事の続きの記事となります。
前回は「井戸の埋め戻し」を行いましたが、今回は「井戸の縮小」です。
解体中に発見した古井戸ということですが、調べてみると隣の敷地にも跨って掘られていたそうです。また、次の建築物の基礎部分にも重なってしまうため、どうにか保存する方法はないかというご相談で、井戸の縮小工事を提案させていただきました。

このような井戸です。写真左側が隣地側となり、右側には建物の基礎が来る予定です。
設計士さんの話ではコンクリート境界部分から500mm以内には収めて欲しい希望もあり、仕上がり寸法を逆算していき、最適な口径の管を選択します。
最終的にφ300mmの井戸に仕上げることとしました。
まずは井戸の水を抜き、孔内状況を確認します。以前、確認した時にも発見した吸水管の残骸を撤去することにします。

撤去の様子をYouTubeに載せていますので、良かったらご覧ください。
落下物の撤去が終わると、次は孔底に砂利を充填します。

次に、井戸本管となるパイプを挿入します。

隣地境界や基礎部分に重ならないよう、慎重に位置決めを行います。

位置が決まれば、周囲に砂利を充填していくのですが、その際にも横からの圧でパイプが動かないように慎重に充填していきます。


透水率の高い砕石なので、あまり水締めは期待できませんが、洗浄の意味も込めて水を注ぎ込みます。

ある程度まで充填できれば、次は真砂土を充填していきます。


充填したことにより濁り水が溜まっているので、透明な水になるまで連続揚水を続けていきます。

現段階では、まだ仕上げレベルが決まっていないとのことでしたので、仕上げ用の枡と高さ調整用のアジャスターをお渡しし、一先ず全工程完了です。

次の記事では、最後の工程「既存井戸の改修工事」を書いていきたいと思います。
井戸の補強や縮小などをご検討の方は、お気軽にお問い合わせくださいませ~(≧∇≦)/