2018年7月に起こった西日本豪雨災害で、被害のあった宇和島市吉田町の現場にて、今後の防災のためや庭木への散水を兼ねて、打抜き井戸工事をご依頼いただきました。
少し離れた場所には昔ながらの掘井戸がありました。っが、今回の現場には掘井戸やボーリング井戸を掘削するようなスペースがないため、狭小スペースでも施工可能な打抜き井戸での工事となりました。


周辺での施工データがないため、どんな地層か分かりません。まずは小型バイブロハンマーを使って打設してみました。

埋設物がないかを確認する作業で、少し気が付いてはいたんですが、なにやら硬い大きな岩がゴロゴロと出てきてました・・・
そして、打設してすぐに異変に・・・

かなり斜めに突き刺さってますね・・・
硬い石に当たるとこうなります。比較的表層で当たったため、引き抜くことができました。・・・っが、実はこの後、バイブロハンマーの打撃部分に負荷が掛かりすぎて破損してしまい、予備として持参したハンマー落下工法へと切り替えました。

今度は真っ直ぐ突き刺さりました!
あとは打設しながらエアーリフトを繰り返し、地下水を見つけていきます。
っが、打てど打てど水は出ず、粘土ばかり・・・
予定していた深度まで到達したのですが、万が一を想定して延長管も持参していたため、お施主様とも相談し、試しに打ってみました。
っが、それでも水は出てきてくれませんでした。
やはり掘井戸が設置されていたということは、水量が少ない地域だったのか・・・ボーリング井戸のような深井戸なら水が出たのか・・・
それは実際掘ってみるまで分からないという難しさ。。
お施主様も大いにご期待してくださっていた分、水が出なかったことで非常に悔しい思いでした。
このように、その地域に適した井戸タイプ、適した深さまで到達しなければ水が出ないこともあります。
なかなか難しい仕事ではありますが、もし井戸にご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ!