井戸水のことをあまり知らない人のために、井戸水のメリットとデメリットを紹介したいと思います。井戸水を使用するにあたって、知っておくべき内容です。

井戸水のメリット

【料金】
使用料というものがありませんので、ポンプを作動させる電気代を除けば、タダで使用できます。
【水温】
地下水は年中変わらず一定の水温を保っています。「夏は冷たく、冬は温かい水」と言われているのは、外気温の変化により、人間の感覚がそぉ感じさせるだけであり、地下水の水温自体に変化はありません。しかし、水仕事をする主婦の目から見れば、とても理想的な水だと言えるでしょう。
【臭い・味】
水道水には塩素(カルキ)が含まれています。安全面から言えば必要な措置ですが、どうしても味や臭いに微妙に影響します。その点、良質な地下水なら、薬品などで水処理する必要がないので、「純粋な水の味」を楽しむことができます。
【災害時】
手押しポンプなどを使用すれば、災害時でも水を確保することができる。

井戸水のデメリット

【水質】
施工する場所により、地下水の水質はまったく違いますので、必ずしも良質な水がでるとは限らない。また、鉄分やマンガンを抑えたい場合には、除菌器などが別途必要となる。
【水量】
浅い井戸の場合は、雨水の影響を受けやすいため、水量が変化する場合がある。また、近隣で大規模な工事を行うと、水が濁ったり、水が出なくなったりする場合がある。
【メンテナンス】
使用頻度や、水質など様々な条件により、定期的な井戸洗浄が必要となる。
【電気系統】
自動給水ポンプを使用の場合、停電時に水が使えなくなる。

コストは地域によって様々!
地下水利用に適した地域が鍵!?

ここで紹介しているメリット、デメリットは一例に過ぎません。
地下水は水道料金が要らないから経済的だとばかり思っている方が多いのではないかと思います。

確かに、好条件の中で井戸水を利用すれば、明らかに上水道より経済的でしょう。しかし、実際はメリットもあればデメリットもあるのです。表裏があるように、良い面があれば悪い面も必ずあります。

某業者では、「必ず水が出ます」や、「最高の水が飲めます」なんていう謳い文句がありますがボーリング井戸ならともかく、打抜き井戸のような浅井戸では、ストレーナの位置を変えるくらいでは水質が変化するのは稀なことです。
費用をかけて深く掘った場合のことです。実際、飲める水が欲しい方は、良質の水脈まで掘り続けていく。それだけなんです。

私達が井戸を進める上で、お客様にご理解をお願いしているのが『全てのお客様へ同一の水量・水質の井戸水を提供できるとは保証できない』ということをご理解ください。
それぞれの場所・地域等によって水質も違いますし、井戸の深さも違います。もっと言えば地下水が出るか出ないかさえも違います。

一例を上げますと、A町は良質水の地域、B町では悪質水の地域。どちらの地域も水は有るのですが、井戸掘削にかかる費用、水質をコントロールする機器等の費用・メンテナンス料が異なってくるのです。

心無い言葉のように聞こえますが、地下の水質まではどうすることもできないのが現状です。
しかし、水質を機器によってコントロールすることは可能です。
これらの事を踏まえた上で水質の良し悪しは、個々のお客様の生活する場所に与えられた条件だと思ってください。
その条件の元で、お客様に合った有効な地下水利用プランを計画しましょう♪

疑問に思った事、詳しく知りたい方は『よくある質問Q&A』を参照ください!